仮想通貨取引所・販売所の違い・特徴を解説｜ビットコインを買うならどっちがいい？

「取引所と販売所の違いって何？」

「取引所と販売所のメリット・デメリットを知りたい！」

この記事では、取引所と販売所の仕組みの違いやそれぞれのメリット・デメリットについて紹介しています。

※公式サイトに記載

この記事を最後まで読むことで自身のニーズに合った仮想通貨取引所を見つけられるでしょう。

仮想通貨（暗号資産）・ビットコイン取引所と販売所の仕組みを徹底解説！

取引所の仕組み

取引所は、仮想通貨取引所の口座を持っているユーザー同士が仮想通貨の取引を行います。

仮想通貨取引所は、ユーザー同士が取引する場を提供している形になります。取引所は注文を出しても条件が合うユーザーがいない場合、取引が成立しないのが特徴です。

販売所の仕組み

販売所は、仮想通貨取引所と通貨の取引を行います。

この購入方法は、仮想通貨取引所との取引になるため、取引可能となっている場合は取引が成立しないということはありません。

仮想通貨取引所が購入金額を提示しているため、その金額を払えばいつでも購入ができるのが特徴です。

取引所と販売所の違いを徹底比較！

取引所と販売所の違いについて、下記の表にまとめたので、参考にしてください。

まず、取引所と販売所の大きな違いは取扱銘柄の数です。基本的に販売所形式の方が取扱銘柄が多い傾向にあります。

また、販売所はスプレッドが設定されていて取引所に比べて割高な取引になるケースが多いです。そのため、取引コストをなるべく抑えたい場合は取引所で取引をすることをおすすめします。

取引のしやすさについては販売所の方が簡潔な取引であるため、初心者はまず販売所での取引から始めることで仮想通貨取引に慣れていくのがおすすめです。

また取引所の場合、条件によっては売買が成立しない場合があるため注意が必要です。

仮想通貨の取引所と販売所の違いをbitFlyer（ビットフライヤー）を例に紹介

ここでは、仮想通貨取引所の取引所と販売所の具体的な違いを「bitFlyer（ビットフライヤー）」を例に紹介していきます。

	取引所	販売所
手数料	約定数量 × 0.01 ～ 0.15%（単位: BTC）	スプレッド
取引相手	ユーザー	交換業者（bitFlyer）
最小発注数量（BTC）	0.001BTC	0.00000001BTC
取扱銘柄数	7種類	21種類
取引方法	現物取引 / レバレッジ取引	現物取引

※上記のデータは執筆時点のものになります

取引所で売買をするメリット・デメリット

メリット

取引所で売買をするメリットとして、以下の2つが挙げられます。

手数料が安い

取引所には、取引の際にかかる実際の手数料が安いというメリットがあります。

取引所の取引手数料が無料の取引所も多いため、手数料を安く抑えて仮想通貨取引をしたいという方には取引所での取引がおすすめです。

また、売値と買値の価格差であるスプレッドも販売所と比較して圧倒的に狭いため、取引コストを抑えて取引することが可能です。

様々な方法で取引ができる

取引所では、様々な種類の取引ができるというメリットもあります。

例えば、購入希望金額をあらかじめ指定する指値注文や、元手よりも大きな金額で取引できるレバレッジ取引などを行える取引所も多いです。

そのため、自分の取引スタイルで仮想通貨取引をしたいという方には取引所での取引がおすすめです。

デメリット

取引所で売買をするデメリットとして、以下の2つが挙げられます。

すぐに取引が成立するとは限らない

取引所には、すぐに取引が成立するとは限らないというデメリットがあります。

取引所での取引は販売所での取引と違い、ユーザー同士の取引になります。そのため、自分の希望の金額での売り注文、買い注文がない場合、すぐに取引が成立しない可能性があります。

取引できる銘柄数が少ない

取引所には、販売所と比較して取引できる銘柄数が少ないというデメリットもあります。

取引所ではユーザー同士の取引が行われるため、需要と供給が安定しないマイナーな銘柄などは取引が成立しない可能性があります。

例えば、bitFlyer（ビットフライヤー）では取引所では7銘柄、販売所では21銘柄の通貨に対応と、大きく種類が異なります（※）。

（※執筆時点）

マイナーな銘柄を取引したい場合は、取引所では取り扱っていない可能性がある点に注意しましょう。

販売所で売買をするメリット・デメリット

メリット

販売所で売買をするメリットとして、以下の2つが挙げられます。

初心者でもすぐに仮想通貨を購入しやすい

販売所には、初心者でもすぐに仮想通貨を購入しやすいというメリットがあります。

販売所での取引は仮想通貨取引所とユーザー間での取引になるため、「指値注文」や「成行注文」のような、初心者の方には難しい操作をしなくてもすぐに取引を行うことができます。

そのため、仮想通貨取引を始めたいけれど複雑な取引には抵抗があるという方におすすめです。

マイナーなコインも売買しやすい

販売所には、マイナーなコインでも取引しやすいというメリットもあります。

販売所では、仮想通貨取引所が保有している銘柄であれば取引が可能なため、知名度が低く多くのユーザーが保有していない通貨でも取引できる場合があります。

そのため、発行されたばかりのアルトコインのようなマイナーな銘柄を取引したいという方は販売所での取引がおすすめです。

デメリット

販売所には、仮想通貨購入時に高額のスプレッドが発生するというデメリットがあります。

販売所で仮想通貨を購入する場合、売値と買値の価格差であるスプレッドが実質の手数料としてかかります。

このスプレッドは一般的に取引所でかかる取引手数料よりも高額になります。

そのため、取引コストを抑えて取引をしたいという方には、販売所での取引は向いていないと言えます。

例えば、Coincheckで1ビットコイン購入する場合、以下のスプレッドがあります（※2023年6月9日時点）。

売値	買値	スプレッド（実質的な手数料）
3,581,800円	3,805,400円	-223,600円

上記のように、販売所では売値と買値の差額であるスプレッドがあるため、なるべくお得に取引したいという方には向いていないといえるでしょう。

取引所と販売所、初心者にはどちらがおすすめ？

ここでは、取引所か販売所で初心者にはどちらがおすすめか解説していきます。

初心者の方は販売所がおすすめ

仮想通貨取引の経験が少ない初心者の方には、販売所での取引がおすすめです。

販売所では、簡単な操作ですぐに仮想通貨を売買できるため、仮想通貨取引に慣れていない方でも気軽に仮想通貨取引を始めることができます。

そのため、取引所の取引が複雑で抵抗があるという初心者の方は販売所での取引がおすすめです。

慣れてきたら取引所がおすすめ

ある程度仮想通貨取引を行い、取引に慣れてきた方は、取引所での取引がおすすめです。

取引所での取引では販売所での取引と比較して、取引コストを大幅に安く抑えることができるというメリットがあります。

そのため、仮想通貨取引に慣れてきて、取引コストを抑えて自分の取引スタイルで取引をしたいという方には取引所での取引がおすすめです。

取引所と販売所を使い分けて購入できる！日本の国内取引所3選

​​Coincheck（コインチェック）

取引所名	Coincheck（コインチェック）
取り扱い銘柄数	21種類
取引手数料 ※BTCを購入した場合	・取引所：無料 ・販売所：スプレッド
最低取引額	・取引所：500円以上かつ0.005BTC以上 ・販売所：500円（0.001BTC以上）

※公式サイトに記載

Coincheckは、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。Coincheckは取扱銘柄が21種類と豊富であることで知られています。

Coincheckの魅力として、取引所での取引手数料が無料であることが挙げられます。取引所では取引時の手数料が無料になるため、ユーザーはなるべくコストを抑えながら仮想通貨取引を行うことが可能です。

また、取扱銘柄が21種類と国内で最多クラスことが挙げられます。

（※2023年5月11日時点）

取扱銘柄が多いため、ビットコインやイーサリアムのようなメジャーコインだけでなく、比較的マイナーなアルトコインでの取引にも興味がある方にもおすすめの取引所です。

※公式サイトに記載

​​GMOコイン

取引所名	GMOコイン
取り扱い銘柄数	24種類
取引手数料 ※BTCを購入した場合	・取引所：-0.01%（Maker）、0.05%（Taker） ・販売所：スプレッド
最低取引額	・取引所：0.0001BTC ・販売所：0.00005BTC

※公式サイトに記載

GMOコインは、GMOコイン株式会社が運営する仮想通貨取引所です。GMOコインはさまざまな銘柄でレバレッジ取引に対応していることで知られています。

GMOコインの魅力として、24種類（※）の取り扱い銘柄があり、レバレッジ取引にも対応していることが挙げられます。

（※執筆時点）

取引所において豊富な銘柄数でレバレッジ取引ができるため、手数料を補う大きな利益を狙いたい方におすすめです。

またGMOコインの魅力として、入金手数料や送金手数料などが無料であることが挙げられます。事務手続きの手数料が無料なため、なるべくコストを抑えたい方にもおすすめです。

※公式サイトに記載

​​DMMビットコイン（DMM Bitcoin）

取引所名	DMMビットコイン（DMM Bitcoin）
取り扱い銘柄数	27種類
取引手数料 ※BTCを購入した場合	・販売所：無料（スプレッド） ・Bitmatch注文：Bitmatch手数料
最低取引額	・販売所：0.0001BTC ・BitMatch注文：0.01BTC

※2023年8月1日6:59まで

DMMビットコイン（DMM Bitcoin）は、株式会社DMM Bitcoinが運営する仮想通貨取引所です。DMMビットコインでは、販売所形式のみに対応していますが、取引所形式に似たBitmatch注文を利用できる点が特徴です。

Bitmatch注文では、DMMビットコインが売りユーザーと買いユーザーのマッチングをすることで取引を成立させます。

この取引形式によって、通常の販売所での取引と比較してスプレッドが安く抑えられるというメリットがあります。

また、取扱銘柄が豊富という特徴もあります。27種類（※）もの仮想通貨を取り扱っているため、マイナーなコインを購入したいという方にもおすすめです。

（※執筆時点）

また、DMMビットコインには取引ツールが充実している、手数料無料の項目が多いなどのメリットもあるため、様々な層のユーザーにおすすめと言えます。

※2023年8月1日6:59まで

​【仮想通貨取引所・販売所別】利用する際に気を付けるべき点

取引所の場合

レバレッジのかけすぎに注意する

取引所でレバレッジ取引をする際は、レバレッジのかけすぎに注意しましょう。

レバレッジ取引では元手よりも大きな価格で取引ができる分、ハイリスクハイリターンな取引になります。

そのため、取引が失敗した際の損失が大きくなる可能性があることに注意しましょう。

知識のない状態での取引に注意する

知識のない状態での取引はなるべく避けるようにしましょう。

仮想通貨は、その他の金融商品と比較して価格の変動が大きいという特徴があります。

つまり、投資が成功すると大きな利益を生み出せる可能性がある一方で、失敗した際の損失も大きくなる可能性があります。

そのため、仮想通貨取引を始める場合は知識を付けてから始めるようにしましょう。

中でも、取引所での取引は販売所での取引と比較して複雑なため、知識がない状態で始めるのはなるべく避けることがポイントです。

販売所の場合

高額のスプレッドに注意する

販売所を利用する場合は、高額のスプレッドが存在する点に注意しましょう。

一般的に、多くの仮想通貨取引所では販売所の手数料が無料となっている場合が多いです。

一方で、売値と買値の価格差であるスプレッドは高額に設定されていることが多く、販売所での取引を頻繁に行うと売買した利益以上の損失を出してしまう可能性もあります。

そのため、販売所で取引を行う際は、手数料が無料という言葉に流されずスプレッドがどれだけかかるかを必ず確認するようにしましょう。

マイナーな銘柄のリスクに注意する

販売所でマイナーな銘柄の取引を行う際は、マイナーな銘柄の取引時に起きやすいリスクに注意しましょう。

販売所では、取引所では取り扱っていないマイナーな銘柄も取り扱っている場合があるというメリットがあるため、マイナーな銘柄を取引したい方には販売所での取引が推奨されます。

ただし、マイナーな銘柄は価値が上昇すると大きな利益を生むことができる可能性がある一方で、需要と供給が安定せず、価値がなくなる可能性もあります。

そのため、販売所でマイナーな銘柄を購入する際は、価値がゼロになるリスクもあることを理解した上で購入するようにしましょう。

取引所と販売所の違いに関するよくある質問

取引所と販売所どっちがおすすめ？​​使い分け方は？

取引所と販売所のどちらを選ぶかは、仮想通貨取引の経験によって異なります。

取引に慣れていない初心者の方は、販売所での取引から始めることがおすすめです。販売所は取引がシンプルでわかりやすいため、初心者にとっても気軽にチャレンジしやすいといえるためです。

一方で仮想通貨取引に慣れている方は、取引所での取引を行うことをおすすめします。取引所は、スプレッドのある販売所に比べて取引コストを抑えられることが特徴です。

なぜ販売所では購入と売却の価格差はあるの？​​

スプレッドとは、販売所における購入と売却の価格差のことを指します。

スプレッドは、仮想通貨取引所における実質的な手数料と言えます。この売値と買値の差額が仮想通貨取引所の利益となる仕組みです。

販売所でのスプレッドは比較的広く設定されているため、割安な取引をしたい方は取引所がおすすめです。