毎日の調理に欠かせない鍋は、片手鍋・両手鍋など種類が豊富にあります。素材や種類もさまざまで、合わせる料理との相性や家族構成に合わせて選ぶことも大切です。また、耐久性の高さにもこだわると長く愛用できます。
そこで今回は、鍋の選び方とおすすめ人気ランキング7選を紹介します。鍋のなかでもとくにご飯用鍋は、お米の旨味・甘味をしっかり引き出せるため、いつものお米が格段においしくなりますよ。
鍋の選び方
鍋を選ぶ際に重要な8つのポイントを見ていきましょう。
作る量や扱いやすさ・使い勝手のよさに応じて「両手鍋or片手鍋」で選ぼう
鍋には両手鍋・片手鍋の2種類があり、作る料理の量や使い勝手に合わせて選ぶのが大切です。味噌汁や1人前の料理作りには、手軽で扱いやすい片手鍋を購入するのがベターです。
煮込み料理や大人数の料理を作る際は、鍋の大きささも必然的に大きくなるので、運ぶ際も安心の両手鍋が向いています。扱うシーンや作る料理に合わせて鍋の取っ手を選んでみましょう。
快適な調理ができるよう「ガス火・IH対応」など自宅の熱源にも着目しよう
商品によってはすべての熱源に対応していないものがあるため、自宅の熱源を踏まえたうえで商品を購入するのがおすすめです。IH対応の鍋は、ガス火の使用もできますが特殊なコーティングを施してあるので熱が伝わりにくい難点があります。
気にせず手軽に扱うには自宅の熱源に合った鍋を選ぶのが基本ですが、引っ越しなど熱源が頻繁に変わる可能性のある方は、どちらにも対応しているものが便利です。ガス火対応のみの鍋はIHでは使用できないので注意が必要です。
丈夫さ・熱伝導率の高さの機能性、調理する料理との相性に合わせて「素材」で選ぼう
鍋の素材には、アルミ・ステンレス・ホーロー・鉄・ガラス・土鍋・セラミック・鋳物の8種類があります。それぞれ熱伝導率の高さや料理との相性が異なるので、目的に合ったものを選んでみましょう。
熱伝導率が高く素早く火を通したい調理に最適、軽量かつコスパのよさも魅力な「アルミ」
軽量かつ熱伝導率に優れたアルミ素材は、多くの鍋に用いられることから人気が高いです。初めて購入する方にもおすすめで、手軽に扱いやすい点が嬉しいです。
応用が利き汎用性が高い一方、酸やアルカリに弱いため長時間煮込む料理や保存用鍋としては不向きですので、作り置きや余熱調理を行う方には向いていません。
熱しやすく冷めにくいためおでん調理にもぴったり、繰り返し使用してもサビにくい「ステンレス」
使い続けてもサビにくく、丈夫なステンレス素材は熱しやすく冷めにくいのでおでんや鍋料理など、長時間料理を楽しみたいシーンに最適です。また、熱伝導率の低さや軽さもこちらの素材ならではの魅力です。
商品によっては熱伝導率を高めるための特殊加工を施した多層鍋もあるので、調理のシーンや料理との相性に合わせて使い分けるのもよいでしょう。
食材にしっかりと味を染み込ませたい調理に便利！耐久性・デザイン性にも優れた「ホーロー」
短時間での調理が叶うホーロー素材は、煮込み時間が少ないながらも食材にしっかりと味を染み込ませるため時短調理に向いています。さらに、耐久性に優れ傷もつきにくいことから料理初心者にもぴったりです。
デザイン性に優れた魅力もあわせ持つホーロー鍋は、見せるインテリアとしても人気が高くキッチン周りに置く場合でもおしゃれなアクセントになるため、空間の雰囲気作りにも最適です。
重量感があり耐熱性抜群！カレーやシチューなどの高温調理・無水調理に向いた「鉄」
耐熱性があり高火力で調理できることから、オーブン調理・直火調理にも適しています。また、重厚感も感じられるのでおもてなし料理にも使えることから人気があります。
料理のレパートリーが広がる鉄鍋ですが、重量があるため力の弱い方や高齢者にとっては扱いづらく感じることもあるのが難点です。扱う際は落下に注意して調理することで、ケガを未然に防げるでしょう。
におい・色移りの心配なし、においの強い料理におすすめで中身も一目で確認しやすい「ガラス」
におい移りや色移りのないガラス素材は、調理後の食材もそのまま鍋で保管しておける点がメリットです。また、保温性に優れ、レンジやオーブンなど高温出力の調理器具での温め直しも手軽に行えます。
残量が一目でわかる利点もあるガラス鍋は、フタを開けて中身を確認する手間も省けるため時短調理を心がけている方にとっても、向いている鍋と言えるでしょう。
温度が下がりづらく遠赤外線効果のメリットも！おいしいご飯を炊く際にも扱える「土鍋」
土鍋は温度が下がりにくく、遠赤外線効果の性質を持っているため、料理がワンランク上の風味に仕上がります。ご飯を炊く際にも重宝し、長時間煮込む料理や食材を柔らかくしたい調理にもぴったりです。
食材にしっかりと味を染み込ませたいときにも活躍し、ホーロー鍋と同じくデザイン性も長けているため見せるインテリアとしてもお使いいただけます。
耐熱温度は400℃以上、高温調理や電子レンジでの温め直しにも◎使い勝手のよい「セラミック」
耐熱温度は400℃以上になっており、電子レンジやオーブン・直火などあらゆる調理シーンで役立ちます。電子レンジでの温め直しや調理にも便利ですので、ひとつ持っておくといざというときも活躍するでしょう。
摩擦に強く丈夫な反面、衝撃に弱く落下時は破損する恐れもある点がデメリットです。丁寧に扱うことで長く愛用できますが、使用中の落下には注意が必要です。
直火・オーブン調理など幅広いシーンで活躍、耐熱温度に優れ煮込み調理に便利な「鋳物」
無水調理や煮込み調理に適した鋳物は、保温性・熱伝導率の高さに優れています。直火・オーブン調理も可能で、幅広いシーンで手軽に扱えるのが嬉しいです。
ほかの素材に比べると重さがありますが、耐久性に優れ壊れにくくなっているので一度購入すると長く使用できる点が人気の秘密と言えるでしょう。
煮込み料理・味噌汁など調理するレシピを考慮して、それぞれの特徴に合わせて「種類」で選ぼう
鍋の種類は、雪平鍋・ミルクパン・ご飯用鍋・圧力鍋・蒸し鍋・保温調理鍋の6種類があります。それぞれ特徴があり、使い勝手が大きく異なりますので扱いやすさに合ったものを選んでみましょう。
商品の種類が豊富で好みに合わせて選べる、味噌汁や煮物など少量調理にぴったりな「雪平鍋」
比較的小さい商品が多い雪平鍋は、少量の汁物や煮物などを作る際に重宝します。また、使われている素材は幅広くあるため、自分の調理方法に合わせて選べるのもよいでしょう。
片手で扱いやすいうえ、ひとつ持っておくと便利ですので人気が高い種類のひとつです。商品によっては、長時間の使用でも手が疲れづらいものもあるので、購入の際は参考にしてみてください。
汎用性が高くどのような料理にも使える、一人暮らしの調理シーンに便利な「ミルクパン」
ミルクを温める・離乳食を作る用に向くことから名づけられたミルクパンは、小ぶりで丸いフォルムが特徴です。ミルクや離乳食作り以外にも使えることから汎用性が高く、とくに一人暮らしの方に選ばれています。
煮込みから揚げ物ま幅広い調理ができ、ほかの種類に比べると安価で購入できるためコスパを重視する方にも向いているでしょう。これと言った優れた機能はありませんが、さまざまなシーンで使えるので人気があります。
炊き立てのおいしさは段違い！お米の旨味を引き出し人数が多いシーンにもおすすめな「ご飯用鍋」
お米の旨味や甘さを絶妙に引き出しふっくらと炊き上げるご飯用鍋は、ワンランク上の食へのこだわりが強い方におすすめです。同じお米でも炊飯器で炊くよりも数十倍おいしく炊けることから、お米が好きになること間違いないでしょう。
大人数のご飯を炊く際にも便利で、一度に大量に炊いておきたい方にもおすすめです。おいしいお米を炊ける一方、火加減を調節するのが難しく、放置すると焦げつく恐れもあるため付きっきりの調理が必要です。
手間のかかる料理もほったらかし、時短調理に最適で光熱費の削減にもつながる高機能な「圧力鍋」
圧力鍋は、その名の通り圧をかけながら調理することで時短調理が叶う優れものです。そのため、仕事で忙しい方にも向いており、短時間で本格的な調理ができることから人気が高まっている鍋のひとつです。
短時間で調理が終わることからかかる光熱費も抑えられるため、生活費を節約したい方にも向いています。短時間調理かつすき間時間を有効活用できるうえ、光熱費の削減にもつながる鍋を買わない手はありません。
茶碗蒸しや焼売も簡単調理が叶う、使う鍋を変えることで料理のレパートリーが広がる「蒸し鍋」
蒸し鍋は鍋が2段に分かれ、下に水を入れて火にかけるだけで茶碗蒸しや焼売など蒸し物が簡単に作れる優れものです。通常の鍋では時間と手間がかかる蒸し物も手軽に調理できるため、持っておくと料理のレパートリーが広がります。
使い方を変えることで蒸し調理以外の料理にも活躍するので、1台で何役もこなせる万能アイテムと言えるでしょう。鍋が2段ある分収納場所を取りますが、スタッキング機能付きで重ねられるのが嬉しいです。
余熱調理が必要な煮物・煮込み料理に最適、煮崩れ・焦げ付きをカバーできる「保温調理鍋」
鍋に沸騰させた湯を使って調理する保温調理鍋は、焦げ付きや煮崩れをカバーできるため、料理が苦手な方や初心者におすすめです。また、使用中は目を離せるためすき間時間を有効活用したい方にも向いています。
従来の鍋よりも細かく火加減を調節できるので、火入れや火加減が難しいローストビーフなどの調理にもぴったりです。調理中に目を離してしまうことが多い方にも便利な商品と言えるでしょう。
ジンギスカン鍋やしゃぶしゃぶ鍋など、料理に合わせた「専用鍋」も要チェック
ジンギスカンやしゃぶしゃぶなど、自分で調理しながら食べる専用鍋もチェックしておきましょう。どちらも専用鍋を使うことで、よりおいしく本格的な味を楽しめます。ジンギスカン・しゃぶしゃぶのほかにも、豊富な種類の専用鍋が存在するのでチェックしてみてください。
大人数で楽しむことが多い料理は、ある程度の大きさの鍋を用意することで、囲みながら団欒できる点が専用鍋を購入する醍醐味とも言えます。下記の表を参考に専用鍋の特徴を踏まえたうえで、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
| 専用鍋 | 特徴 |
| ジンギスカン鍋 | 中央が高く盛り上がった形状が特徴の鍋。ラムの脂が落ちやすく、一緒に食べる野菜をほどよく蒸せることから使われることが多い専用鍋。 |
| しゃぶしゃぶ鍋 | 真ん中に煙突がありドーナツ型になっている鍋。真ん中に煙突があることで鍋と火が触れる面積が大きくなり、スープが冷めにくくなっている専用鍋。 |
| パスタ鍋 | パスタを茹でる際に使用する専用鍋。湯量が必要なパスタを茹でる際に必要な深さがあり、商品によっては網を持ち上げるだけでそのまま湯切りも行える便利なタイプもある。 |
| おでん鍋 | 複数種類の具材をそれぞれ煮込みやすいように仕切りが付いた鍋。家庭用から業務用まで、幅広いサイズの取り揃えがあるおでん専用の鍋は、土鍋やステンレス素材が使われることが多い。 |
| すき焼鍋 | 丸い形状で底が浅いすき焼き鍋は、口の広さが特徴。水分を蒸発させやすい仕組みになっており、通常の鍋よりも具材が水っぽくならない工夫が施された専用鍋。 |
| アヒージョ鍋 | 本場スペインでは「カスエラ」と呼ばれることもあるアヒージョ鍋。丸い形状で深みがあるのが特徴の鍋は、たっぷりの油を使って調理するアヒージョ作りに最適な専用鍋。 |
使用するシーンや料理との相性を考えて「サイズ・重量・深さ」にもこだわるのがポイント
家族形態や作る料理の量に合わせてサイズ・重量・深さも購入の際に確認しておくとよいでしょう。目安としては、一人暮らしだと16cm前後、4人以上では24cm以上が望ましいです。
大きいサイズは煮込み料理やカレーなど、一度に多くの量を作る際にも重宝し、作り置き用もまかなえるので便利と言えます。しかし、サイズが大きくなるほど収納場所も必要になってくるので、確保してから購入するのがベターです。
運びやすさや調理のしやすさを加味して「フタの種類・取っ手の仕様」にも着目しよう
フタや取っ手にも種類があり、持ち運びが多い方は扱いやすさにも着目しましょう。透明タイプのフタは一目で残量がわかるうえ、取り外して確認する手間も省けます。
取っ手の形状は持ちやすいものや手にフィットするものを選ぶことで、長時間の料理も快適に行え便利です。最近では、取っ手が別になった商品も多く存在しますが、収納面を考えると一体型の方が省スペースに収まります。
「お手入れしやすいアイテム」は時短を心がけたい方・衛生面が気になる方にもぴったり
軽量かつお手入れが簡単な鍋は時短につながります。また、油汚れや焦げつきをサッと落とせるものは、衛生面を気にする方にも向いているでしょう。重量があるものは洗う際、手や腕への負担が大きくストレスの原因にもなりかねません。
汚れが落ちやすいコーティングが施されているものは、洗う時間を短縮できるだけでなく洗剤も少量で済むためエコにもなるでしょう。鍋を毎日の料理に使う方は、お手入れのしやすさも考慮して選ぶのがおすすめです。
鍋のおすすめ人気ランキング7選
ここからは、鍋のおすすめ人気ランキング7選を紹介します。ランクインしている商品を参考に、目的や好みに合うアイテムを選んでみてください。
1位 Arnest（アーネスト） ミルクパン A-77454
少量茹でや煮込み料理にも使える扱いやすさが魅力
内径15cmのコンパクトサイズのミルクパンは、野菜を茹でる・スープを作る・お湯を沸かすなど、さまざまなシーンで重宝します。鍋の両フチに注ぎ口が付いており、沸かしたお湯をそのままコップに注ぐ際もこぼれない点が嬉しいです。
ステンレス製でお手入れが楽に行え、食洗機にも対応しているため短時間の洗浄が叶うのもよいでしょう。また、表面には凹凸が打ち出され、繰り返し使用しても変形しづらいのも人気の秘密と言えます。
2位 イシガキ産業 鉄人鍋 3580
焼き芋やステーキなどじっくり火を通したい調理にも
鉄鍋は高火力で中までじっくり火を通すので、調理以外にも焼き芋作りや燻製作りにも活用できます。さらに、遠赤外線効果で食材を柔らかく仕上げ、いつもの食材を使ってもよりおいしい料理が作れるため多くの方に愛されています。
付属のセット内容をかえることで料理のレパートリーが広がるので、調理方法に合わせた使い方が自由自在にできる点もポイントです。表面は脂が落ちやすい波型仕様になっているので、ヘルシーに仕上がるのも嬉しいです。
3位 Visions（ビジョンズ） 中が見える卓上鍋 CP-8721
一目で残量がわかるガラス鍋はフタを開ける手間がない
中身が見えるガラス製の鍋は、一目で残量がわかる優れものです。また、高火力にも対応できるため電子レンジを使っての温め直しやオーブン調理にも向いています。
色移り・におい移りもないため、食材を保存する用の鍋としても重宝します。ガスコンロを使っての調理もできるので、温めながら食べたい鍋やおでんを作る際もあると便利な商品と言えるでしょう。
4位 銀峯陶器 テーブルを華やかに彩る次世代土鍋 菊花
お米の甘み・旨味をじっくり引き出す土鍋は人気
お米の旨味や甘味をじっくり引き出してくれる土鍋は、遠赤外線効果で旨味を逃さないのでさまざまな調理にぴったりです。また、デザイン性も優れているのでそのまま食卓に出しても違和感がありません。
耐久性・耐熱性・蓄熱性を兼ね備え、どのような調理を行うシーンでも煮崩れすることなくふっくらと仕上がります。料理がおいしくなる魅力がある反面、火加減が難しいため使用中は目を離すことなく焦げつきに気を付けましょう。
5位 CB JAPAN（シービージャパン） ミルクパン
カラーバリエーションが豊富で見せる収納としても
かわいいポップカラーが目を引くミルクパンは、コロンとした丸いフォルムとの相性も抜群な商品です。レトルトを温める際や少量の揚げ物など、あると便利でいざというときも活躍するのでおすすめです。
コンパクトサイズで省スペースで収納できるうえ、焦げつきづらく汚れも落としやすいためお手入れに手間がかからないのも人気の秘密と言えるでしょう。
6位 山善 電気圧力鍋 YPCB-M220
家で料理人の味を◎ほったらかしで本格的な調理が叶う
食材を入れて予約しておくだけであっという間に料理が完成する電気圧力鍋は、忙しく家事の時間を確保できない方や料理が苦手な方にも適しています。
1台で何役もこなせることから、持っておくと幅広いシーンで活躍します。また、60種類のレシピブック付きで料理のレパートリーに困っている方にもおすすめしたい商品です。
7位 Kakuse（カクセー） 蒸し鍋 四季彩 しきさい FSC-03
茶碗蒸し・焼売が手軽に作れる鍋は持っておくと便利
茶碗蒸しや焼売など、蒸し物調理をよくする方は持っておくと便利な商品です。蒸し機能が付いている鍋は、冷めた食材の温め直しにも活躍するので、さまざまな使い方ができるでしょう。
使用する鍋の数を変えることで、通常の鍋としても活用でき1台で何役もこなせる点が魅力です。また、深みがあるので煮込み料理やパスタを茹でる際も量を気にすることなく調理できるのがよいです。
まとめ
鍋の選び方とおすすめ人気ランキング10選を紹介しました。鍋には素材や種類が豊富にあり、合わせる料理との相性や使い勝手に応じて選ぶのがベターです。
合わせる料理の相性のほかにも、家族形態によっても使いやすい鍋は異なるため、一人暮らしには16cm前後・4人以上は24cm以上など、購入前に知っておくとよいでしょう。選び方のポイント・ランキング商品を参考に目的に合った鍋を見つけてみてください。
