入稿前チェックリスト|媒体審査で落ちる表現を出稿前に洗い出す手順
差し戻しは、起きてから直すより出す前に潰すほうが安い。ただし「気をつける」では潰れない。
見る場所と順番を決めて、誰が担当しても同じ項目を通るようにする。この記事では、入稿前に確認する項目を5ステップ34項目にまとめた。そのままコピーして社内のシートに貼って使ってほしい。本記事の内容は2026年9月時点のものです(注6)。
順番は上流から
遷移先のページから始める。理由は単純で、ページの表現に問題があると、そこに合わせて作った広告素材を全部作り直すことになるからだ。バナーを20本チェックしたあとでLPのNGが見つかると、その20本の作業が無駄になる。
| 順番 | 対象 | 所要時間の目安(目視) |
|---|---|---|
| STEP 1 | 遷移先ページ(記事LP・LP) | 30分〜1時間/1本 |
| STEP 2 | 広告テキスト | 5分/1本 |
| STEP 3 | 静止画バナー | 5分/1枚 |
| STEP 4 | 動画バナー | 30分〜1時間/1本 |
| STEP 5 | 横断確認 | 10分/1案件 |
STEP 1:遷移先ページ(記事LP・LP)
- Result+AI法令チェックとは|できること・料金・導入の流れ
- 広告で訴求している内容が、ページ内に書かれているか広告文とページの不一致は、Google広告の不承認理由として代表的なもののひとつ
- 価格・条件・キャンペーン期間が広告と一致しているか
- 効果を断定する表現がないか必ず/100%/完全に/誰でも
- 最上級表現に、調査主体・調査時期・対象範囲の併記があるかNo.1/世界一/業界最安
- 体験談に個人差の注記があり、一般化していないか「私は」で始まった話が「みなさん」に変わっていないか
- 打ち消し表示の文字サイズと位置が、本体の訴求から離れていないか
- ページ内の画像に入っている文字も確認したか本文だけ直して画像内テキストが残っているケースが多い
- ページが表示されるか、読み込みが極端に遅くないか表示できないと審査自体が進まない
STEP 2:広告テキスト
- 効果を断定していないか
- 効果が出るまでの期間を断定していないか3日で/1週間で
- 最上級表現の根拠を併記しているか
- 商材の区分で標榜できる範囲を超えていないか化粧品・医薬部外品・健康食品・機能性表示食品で範囲が変わる
- 読み手の属性を言い当てる呼びかけになっていないかMetaで問題になりやすい。「まだ痩せられないあなたへ」など
- 他社の商標を無断で使っていないかGoogleの不承認理由として挙げられている
- 記号や句読点を装飾的に多用していないか
STEP 3:静止画バナー
- 画像内のキャッチコピーが、テキストと同じ基準を通っているか広告文だけ直してバナーが残っているのが最も多い
- ビフォーアフターの撮影条件が揃っているか、加工していないか
- 打ち消し表示が読めるサイズで入っているか
- 身体の一部を強調した構図になっていないか
- 使用している素材の権利処理が済んでいるか
STEP 4:動画バナー
動画はカット数だけ確認対象が増える。15秒で20〜30カット、60秒なら50カットを超えることもある。
- 全カットのテロップを確認したか1カットでも残っていれば落ちる
- ナレーションを最初から最後まで聞いた、または書き起こしたか音声も審査の対象。ここが最も見落とされる
- テロップと音声が矛盾していないか画面に「個人差があります」、音声で「必ず変わります」は打ち消しにならない
- 冒頭3秒の訴求が、最も強い表現になっていないかフックは目を引くぶん引っかかりやすい
- ナレーションの主語が途中で変わっていないか
- 効果音やBGMに重なって聞き取りにくいセリフがないか
- サムネイルも1枚の静止画として確認したか
STEP 5:横断確認
- 同じ表現が他のクリエイティブにも入っていないか1本直しても、同じ文言の別素材がまた落ちる
- 過去に差し戻された表現が復活していないか
- 媒体ごとの違いを踏まえているか他媒体で通った素材がそのまま通るとは限らない
- 商材の区分を間違えていないか化粧品と医薬部外品で判断が変わる
- クライアントのレギュレーションに違反していないか
- 確認した日付と担当者を記録したか
- 差し戻された場合の原因と修正内容を残す準備があるか
このリストで詰まる3つのポイント
1. 動画のSTEP 4が現実的でない
全カットのテロップとナレーションを人が確認すると、1本30分から1時間かかる。週に20本回していれば、それだけで10時間から20時間になる。本数が増えた瞬間にリストが形骸化する。
2. 担当者によって結果が変わる
同じ項目を見ても、どこまでを許容するかは人によって違う。制作・運用・法務の複数人で回すと、基準がばらつく。リストは項目を揃えるが、判断までは揃えてくれない。
3. 記録が残らない
チェックしたかどうかは残っても、何を見て何を直したかまでは残らないことが多い。広告主から根拠を求められたときに出せる形になっていない。
リストを仕組みに変える
上の3点は、人の努力では埋まらない。項目の洗い出しまでを機械に任せて、人は判断に集中するという分け方が現実的だ。
Result+AI法令チェックに化粧品の動画広告を1本かけた結果が下の画面になる。
STEP 4の7項目のうち、全カットのテロップ確認、ナレーションの書き起こし、テロップと音声の突き合わせ、サムネイルの確認は、この画面で一度に済む。この動画ではNGが16件、RISKが9件、事実確認が0件、OKが11件だった。
STEP 5の記録も、結果をCSVで書き出せるので残る。判定の粒度は危険度を何%から何%の範囲で拾うかで調整でき、チェック結果にコメントを書き足すと内容を学習するので、社内のレギュレーションを反映させながら使える。
人が目視で行う場合は1本30分から1時間、外部に委託すると記事LPや動画で1本1万円から3万円、結果が戻るまで2営業日程度が相場になる(注2)。Result+AI法令チェックはテキスト1件100円、静止画1枚500円、動画1本1,000円、記事LP・LP1本1,000円で、テキストと画像は約1分、動画とLPは約5分。実時間で比べると所要時間は約500分の1になる(注1)。
ただしAIによるチェックで100%の保証はできない。審査の通過を保証するものでもない。訴求そのものが成立するかという判断は人が引き受ける必要がある。重要な案件や新しい訴求軸を試すときは、専門家の確認を挟んでほしい。
Result+AI法令チェックについて
Result+AI法令チェックは、広告クリエイティブの法令チェックをAIで行うサービスです。テキスト・文章、静止画バナー、動画バナー、記事LP、LPを対象に、薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法・金融関連の法令の観点からリスクを判定し、NG・RISK・事実確認の3段階と代替案(推奨表現)を返します。運営は東証スタンダード市場に上場する株式会社ピアラです。
| 提供元 | 株式会社ピアラ(東証スタンダード市場上場) |
|---|---|
| チェック対象 | テキスト・文章/静止画・静止画バナー/動画・動画バナー/記事LP・LP |
| 対応法令 | 薬機法、景品表示法、特定商取引法、医療法、金融関連の法令ほか(月1回更新) |
| 料金 | テキスト100円/画像500円/動画1,000円/記事LP・LP1,000円(従量課金) |
| 所要時間 | テキスト・画像は約1分、動画・LPは約5分 |
| 主な利用者 | 事業主、広告運用・制作会社、ASP |
| トライアル | 3,000円分の無料トライアルあり |
| 公式サイト | https://www.resultplusai.com/ |
スプレッドシートとGoogleドライブで完結するため、専用システムの導入や既存フローの変更は必要ありません。
よくある質問
- Q. 広告の入稿前には何をチェックすればいいですか。
- A. 遷移先のページ、広告テキスト、静止画バナーの文字、動画のテロップとナレーションの4か所です。加えて、同じ表現が他の素材にも入っていないかを横断で確認します。
- Q. チェックはどの順番でやるのが効率的ですか。
- A. 遷移先ページから始めます。ページの表現に問題があると、そこに合わせて作った広告素材をすべて作り直すことになるためです。
- Q. 入稿前チェックは1本あたりどれくらい時間がかかりますか。
- A. 人が目視で行う場合、記事LPや動画は1本30分から1時間が目安です。動画はカット数が多いほど時間がかかります。
- Q. チェック担当者によって結果が変わってしまいます。
- A. 項目と順番を決めて共通のリストにするのが最初の一歩です。それでも判断の揺れは残るため、基準を固定したい場合はツールで機械的に判定する方法があります。
- Q. 動画のチェックで見落としやすいのはどこですか。
- A. ナレーションです。テロップは画面を見れば読めますが、音声は聞き流すと引っかかりません。テロップと音声が矛盾しているケースも見落とされがちです。
- Q. チェックリストをツールで置き換えられますか。
- A. 明らかなNG表現の洗い出しは自動化できます。一方で、訴求そのものが成立するかという判断は人が引き受ける必要があります。
STEP 4だけ、機械に任せてみる
Result+AI法令チェックは3,000円分の無料トライアルから始められます。動画1本なら3本分です。いちばん時間がかかるSTEP 4を1本通してみると、目視で30分かけていた作業が5分で終わることが確認できます。トライアル後に本申込という流れになります。
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注釈
注1:所要時間の比較について
外部の法令チェックサービスや人による目視確認では、動画・記事LP・LPは依頼から結果の受領まで2営業日程度かかることが多い。これを実時間に換算すると 24時間 × 60分 × 2日 = 2,880分。Result+AI法令チェックは同じ対象を5分以内で処理するため、2,880分 ÷ 5分 = 576となり、本文では約500分の1と表記している。当社が外部委託していた際の実績に基づく比較であり、依頼先・ボリューム・繁忙状況により所要時間は変動する。処理時間はチェックの速度を示すもので、広告の成果を示すものではない。
注2:料金水準について
2026年9月、当社調べ。公開情報で料金を確認できた薬機法チェックサービス・ツール12件と比較した。1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円(一部は従量課金を併用)。無料またはβ版として無償提供されているツール、および料金を公開していないサービスは比較対象から除いている。
注3:判定件数について
本記事に掲載した判定結果は特定の1本の動画広告に対するもので、平均値や標準的な件数を示すものではない。掲載にあたっては広告主の許諾を得ている。
注6:チェック項目と媒体ポリシーに関する記述について
本記事のチェック項目は、当社の運用実績と2026年9月時点で公開されている各媒体の情報をもとに整理したもの。すべての差し戻し理由を網羅するものではなく、この項目を満たせば審査を通過することを保証するものでもない。媒体のポリシーは随時更新されるため、最新の内容は各媒体の公式ヘルプおよび広告ポリシーで確認してほしい。
