薬機法、景品表示法、医療法、特定商取引法、金融関連の法令。広告として外に出るものは、テキストも静止画バナーも動画バナーも記事LPも、すべてこれらの確認対象です。何を、どこまで、誰が見るのかを整理しました。
広告の法令チェック(リーガルチェック)とは、クリエイティブを世に出す前に、法律に触れる表現が含まれていないかを確認する作業です。対象は広告として外に出るもの全般で、バナーの1行のキャッチコピーから、記事LPの数千字の本文、動画のナレーション、SNS投稿、プレスリリースまで含みます。
実務で問題になるのは、ほとんどが「言いすぎ」と「言い方」です。事実として正しくても、その商品カテゴリで言ってよい範囲を超えていれば違反になります。たとえば化粧品の広告で「シミが消える」と書けば薬機法上の効能効果の逸脱ですが、「乾燥による小じわを目立たなくする」であれば承認された表現の範囲に収まります。同じことを伝えようとしているのに、片方は違反で片方は問題ない。この線引きを1つずつ確認していくのが法令チェックです。
誰の責任かという点も整理しておく必要があります。景品表示法の措置命令は表示を行った事業者、つまり広告主に向かうことが多い一方、薬機法の広告規制は「何人も」を対象としており、制作した側や広告を出稿した側が無関係とは言えません。広告主・制作会社・広告運用者・ASPのいずれの立場でも、自分が触れたクリエイティブについては確認しておくのが安全です。
同じ商材でも、クリエイティブの形式によってチェックの難易度と手順が変わります。
広告見出し、説明文、メールの本文など。文字数が少ないぶん確認は速いですが、短いからこそ断定的な言い切りになりやすく、かえって違反表現が入りやすい領域です。「No.1」「最安」といった優良誤認・有利誤認につながる表現も、まずテキストから出てきます。
バナー内に焼き込まれた文字が対象です。画像化されているため検索や置換ができず、目視に頼りがちな領域でもあります。ビフォーアフターの比較画像、「※個人の感想です」の打ち消し表示のサイズと位置、体験談の扱いなどが典型的な論点です。
動画で見落とされるのはナレーションです。テロップは目に入るので直しますが、音声側に同じ表現が残ったまま再入稿して、また落ちる。これが動画広告の審査で最も多い差し戻しのパターンです。音声を書き起こし、カット単位でどの時間帯にどの表現が出たかまで分解しないと、確認したことになりません。
1本で数千字あり、テキストと画像が混在します。量が多いぶん見落としが出やすく、外部に委託すると費用も時間もかさむ領域です。ページ内に動画が埋め込まれている場合、その動画は別途チェックが必要になります。
広告出稿だけでなく、ブランドアカウントの通常投稿やインフルエンサーの投稿も対象です。事業者が投稿を依頼していながら広告であることを隠している場合、景品表示法のいわゆるステマ規制に該当します。
プレスリリースは広報物であって広告ではない、という整理は通りません。商品の効能効果に触れる記述があれば、媒体に転載された時点で広告と同じ問題が生じます。
| 薬機法 | 医薬品・医薬部外品・化粧品・医療機器・再生医療等製品が対象。承認された効能効果の範囲を超える表現、医薬品的な効果の標榜を禁じる。健康食品や雑貨であっても、医薬品的な効能を謳えば未承認医薬品の広告とみなされる。 |
|---|---|
| 景品表示法 | 実際より著しく優良に見せる優良誤認、取引条件を著しく有利に見せる有利誤認を禁じる。No.1表示、二重価格、打ち消し表示、比較広告が主な論点。2023年10月からはステルスマーケティングも規制対象。 |
| 医療法 | 病院・クリニックの広告が対象。ビフォーアフター写真、体験談、他院との比較優良、「絶対安全」などの表現を規制。ウェブサイトも広告規制の対象に含まれる。 |
| 特定商取引法 | 通信販売の表示義務。定期購入の条件、解約方法、返品の可否と期限などを明示しないと違反になる。初回価格だけを大きく見せる表現が典型的な論点。 |
| 金融関連 | 金融商品取引法、保険業法、貸金業法など。リスクの表示、断定的判断の提供の禁止、無資格者による勧誘の制限が中心。保険や投資の広告は業法ごとに規制が異なる。 |
実務では、1本のクリエイティブが複数の法令にまたがります。健康食品の記事LPであれば薬機法と景表法と特商法の3つを同時に見る必要がありますし、クリニックの広告なら医療法と薬機法の両方が関わります。法令ごとに担当を分けるのではなく、1本のクリエイティブに対してすべての観点を一度に当てるのが効率的です。
この2つを混同すると、対策の打ち方を間違えます。
| 法令チェック | 媒体審査 | |
|---|---|---|
| 基準 | 法律と行政のガイドライン | Meta・Google・LINEなど各媒体の広告ポリシー |
| 誰が見るか | 自社、外部サービス、AIツール | 媒体の審査部門(自動+人手) |
| タイミング | 入稿前 | 入稿後 |
| 落ちたときの影響 | 修正して入稿すればよい | 差し戻し。繰り返すとアカウントの評価に影響する場合がある |
媒体ポリシーは法律より厳しい部分があります。法律上は問題のない表現でも、媒体が独自に禁止していれば審査には通りません。逆に、審査を通過したからといって法令違反が消えるわけでもありません。媒体審査は法令チェックの代わりにはならない、というのが実務上の前提です。
そのうえで、入稿前の法令チェックには媒体審査の通過率を上げる効果があります。差し戻しの原因の多くは薬機法・景表法に触れる表現なので、入稿前にそれを潰しておけば、審査で止まる回数は減ります。
| 自社で目視 | 外部サービスに委託 | AIツール | |
|---|---|---|---|
| 費用 | 人件費のみ | 1件5,500〜8,250円、または月額11,000〜110,000円注2 | サービスにより従量課金または月額 |
| 所要時間 | 担当者の稼働次第 | 2営業日程度注1 | 数分 |
| 精度 | 担当者の知識に依存 | 高い。根拠の説明まで得られることが多い | ツールによる。100%の保証はない |
| 向いている場面 | 本数が少ない、社内に有資格者がいる | 最終確認、グレーゾーンの判断 | 本数が多い、入稿前の一次スクリーニング |
どれか1つを選ぶ話ではありません。現実的なのは、入稿前の一次スクリーニングをAIツールで行い、判断に迷う表現だけを人に回すという組み合わせです。制作の途中で何度も外部に投げると費用と待ち時間が積み上がりますが、AIツールなら修正のたびに回しても負担が変わりません。
AIによるチェックは100%を保証するものではありません。明らかなNG表現を入稿前に洗い出して差し戻しの回数を減らす、という位置づけでお使いください。最終的な判断は自社の法務部門や専門家にご確認ください。
ピアラが提供している法令チェックのAIサービスです。テキスト・文章、静止画・静止画バナー、動画・動画バナー、記事LP・LPを対象に、薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法・金融関連の法令の観点からリスクを判定し、NG・RISK・事実確認の3段階と代替案(推奨表現)を返します。
| 提供元 | 株式会社ピアラ(東証スタンダード市場上場) |
|---|---|
| チェック対象 | テキスト・文章/静止画・静止画バナー/動画・動画バナー/記事LP・LP |
| 対応法令 | 薬機法、景品表示法、特定商取引法、医療法、金融関連の法令ほか(月1回更新) |
| 料金 | テキスト100円/画像500円/動画1,000円/記事LP・LP1,000円(従量課金) |
| 所要時間 | テキスト・画像は約1分、動画・LPは約5分 |
| 主な利用者 | 事業主、広告運用・制作会社、ASP |
| トライアル | 3,000円分の無料トライアルあり |
| 公式サイト | https://www.resultplusai.com/ |
ピアラは年間100万本近くのバナーと年間1万本以上の記事LP・LPを自社で制作しており、そのチェックにこのシステムを使い続けてきました。スプレッドシートとGoogleドライブで完結するため、専用システムの導入や既存フローの変更は必要ありません。チェック結果にコメントを書き足すと内容を学習するので、自社の社内レギュレーションや媒体独自のルールを反映させながら精度を上げていけます。
何をチェックできて、判定がどう返り、いくらかかるのか。できないことまで含めて整理しました。
料金表だけでは選べません。4つの型の違いと、5つの判断軸に整理しました。
精度は1つの数字では表せない。見逃しと過検知に分けて、設定で何が変わるかを。
数千字を頭から読むと漏れます。落ちる7箇所と、見る順番を整理しました。
課徴金は売上額の4.5%。条文が「何人も」から始まる意味を整理しました。
動画のチェックが止まるのは尺と音声。実際の判定画面を見ながら手順を整理しました。
テキストなら使える。動画とLPは工程を自分で作ることになる。その線引きを工程ごとに。
公開料金12件の調査から相場を整理。1案件あたり月いくらかかるかの試算つき。
通知に書かれているのはポリシー名だけ。原因の当たりをつける順番をまとめました。
NG表現と直した例をペアで。Meta固有の「個人の属性」に関する論点も扱います。
遷移先・テキスト・静止画・動画・機微確認の5ステップ34項目。そのまま使えます。
Result+AI法令チェックは3,000円分の無料トライアルから始められます。動画なら3本分、テキストなら30件分です。手持ちのクリエイティブで、どんな判定が返ってくるかを確認してください。トライアル後に本申込という流れになります。
無料トライアルを申し込む注1:所要時間について
外部の法令チェックサービスや人による目視確認では、動画・記事LP・LPは依頼から結果の受領まで2営業日程度かかることが多い。これを実時間に換算すると 24時間 × 60分 × 2日 = 2,880分。Result+AI法令チェックは同じ対象を5分以内で処理するため、2,880分 ÷ 5分 = 576となる。当社が外部委託していた際の実績に基づく比較であり、依頼先・ボリューム・繁忙状況により所要時間は変動する。処理時間はチェックの速度を示すもので、広告の成果を示すものではない。
注2:料金水準について
2026年9月、当社調べ。公開情報で料金を確認できた薬機法チェックサービス・ツール12件と比較した。1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円(一部は従量課金を併用)。Result+AI法令チェックはテキスト1件100円、画像1枚500円、動画1本1,000円、記事LP・LP1本1,000円。無料またはβ版として無償提供されているツール、および料金を公開していないサービスは比較対象から除いている。
注3:判定画面について
掲載した判定結果は特定の1本の動画広告に対するもので、平均値や標準的な件数を示すものではない。掲載にあたっては広告主の許諾を得ている。
注4:法令・ガイドラインの記載について
本ページにおける法令およびガイドラインに関する記述は2026年9月時点の情報に基づく。媒体の広告ポリシーは各媒体が随時更新しており、本ページの記述が最新であることを保証するものではない。具体的な表現の可否については、自社の法務部門または専門家にご確認いただきたい。