薬機法チェックツールの選び方|AI型・人力型・法律事務所型の違いと費用

公開日:2026年9月13日/株式会社ピアラ Result+事業本部

薬機法チェックツールの選び方

薬機法チェックのサービスやツールは数が多く、料金表を並べても比較になりません。そもそも型が違うものを同じ土俵で見ていることが原因です。4つの型に分けたうえで、料金表からは読み取れない5つの判断軸を整理しました。

比較の前に決める3つのこと

ツールの一覧を眺める前に、自社の条件を先に固めてください。ここが決まっていないと、どの比較記事を読んでも判断できません。

  1. 何をチェックするのかテキストだけなのか、静止画バナーの画像内文字も含むのか、動画のナレーションまで見る必要があるのか、記事LP1本をまるごと通したいのか。対象が広がるほど、対応できるサービスは絞られます。
  2. 月に何本出るのか月5本なのか、100本なのか。10本を超えたあたりから、1本ごとに外部へ依頼する運用は待ち時間で回らなくなります。
  3. 指摘を受けたあと誰が直すのか社内のライターが直すのか、外部の制作会社に戻すのか。外部に戻すなら、指摘内容をそのまま共有できる形で返ってくるかが効いてきます。

この3点が決まると、次の4つの型のうちどれが候補になるかはほぼ自動的に決まります。

4つの型と、それぞれの費用・時間・精度

① AI型(チェックツール)

原稿やファイルをアップロードすると、AIが法令に触れる可能性のある表現を抽出して返します。数分で結果が出るため、制作の途中で何度でも回せるのが最大の特徴です。従量課金と月額制の両方があります。判断の根拠となる法令や条文まで示すものと、該当箇所を挙げるだけのものがあります。

② 人力チェック代行型

薬機法の知識を持つ担当者が目視で確認し、指摘と修正案を返します。1件あたりの単価を公開しているサービスでは5,500円〜8,250円が中心で、結果が戻るまで2営業日程度が一般的です注1注2。文脈を読んだうえでの判断ができる一方、量が増えると費用と待ち時間がそのまま積み上がります。

③ 法律事務所・専門家型

弁護士や薬機法の専門家に意見を求める形です。単価はもっとも高く、納期も長くなりますが、グレーゾーンをどこまで攻めるかという経営判断に踏み込めるのはこの型だけです。新商品のローンチ時の表現方針、行政から指摘を受けた後の対応、他社と争いになりそうな比較広告など、判断の重い場面で使います。

④ 社内内製

社内に担当を置いて目視で確認します。費用は人件費のみで、商材の事情をいちばん理解している人が見られるという強みがあります。一方で担当者個人の知識に依存し、その人が休むと止まります。法令やガイドラインの改正を追い続ける負荷も社内に残ります。

費用所要時間強み弱み
AI型サービスにより従量課金または月額数分本数を捌ける。何度でも回せる100%の保証はできない
人力代行型1件5,500〜8,250円注22営業日程度注1文脈を読んだ判断量が増えると費用と待ち時間が積む
法律事務所型案件ごと。もっとも高い数日〜グレーゾーンの判断に踏み込める日常の入稿判断には使いにくい
社内内製人件費のみ担当者の稼働次第商材事情を理解している属人化。改正の追随が負荷

どれか1つを選ぶ話ではありません。実務でうまく回っている体制はたいてい組み合わせです。入稿前の一次スクリーニングをAI型で行い、判断に迷った表現だけを人力代行型か社内の担当に回し、方針レベルの判断が必要なときだけ法律事務所型に相談する。この三層が現実的な形です。

料金表からは読み取れない5つの比較軸

比較サイトに並んでいるのは、たいてい料金と対応法令の2項目です。実際に使い始めてから効いてくるのは、次の5つです。

1. 対象範囲|動画と記事LPまで見られるか

テキストのチェックはどのサービスでもできます。分かれるのは動画と記事LPです。動画はテロップだけでなくナレーションも審査の対象になるため、音声を書き起こして判定できるかどうかで結果が変わります。記事LPは1本で数千字あり、テキストと画像が混在するため、まとめて処理できないと分割して投げる手間が発生します。

2. 法令範囲|薬機法だけで足りるか

1本のクリエイティブは複数の法令にまたがります。健康食品の記事LPなら薬機法・景品表示法・特定商取引法の3つ、クリニックの広告なら医療法と薬機法の両方です。薬機法専用のツールを選ぶと、No.1表示の根拠や定期購入の条件表示といった景表法・特商法の論点が抜け落ちます。

3. 代替案が返るか

「この表現はNGです」で終わるか、「こう言い換えれば問題ない」まで返るか。実務で時間を食うのは、NGを見つける工程ではなくNGを踏まずに同じことを言う表現を考える工程です。代替案が返らないツールは、指摘のあとにもう一度人の作業が必要になります。

4. 学習・カスタマイズができるか

法令に触れなくても、自社の社内レギュレーションや特定媒体の独自ルールで使えない表現があります。汎用のツールをそのまま使うと、この部分は毎回人が見ることになります。チェック結果にコメントを書き足すと学習するタイプであれば、使うほど自社の基準に寄っていきます。

5. 結果の共有のしやすさ

指摘を受けたあと、制作者や外部パートナーに修正を依頼する工程があります。結果がPDFや独自画面でしか見られないと、そこから指示書を作り直す作業が発生します。該当箇所にコメントを付けてそのまま共有できるか、CSVで出力できるかは、日々の運用では料金差より効いてきます。

量と体制から選ぶ

状況現実的な選び方
月5本以下・社内に詳しい人がいる社内内製で回る。判断に迷ったときだけ専門家に相談する形で足りる
月10〜30本・社内に専任がいないAI型で一次スクリーニング。NGとRISKだけを社内で確認する
月50本以上・制作を外注しているAI型は必須。あわせて、指摘をそのまま外部に共有できる形で返るかを確認する
動画広告が中心ナレーションの書き起こしとカット単位の判定ができるかで絞り込む
クリニック・医療広告医療法に対応しているかを最初に確認する。薬機法専用では足りない
新商品のローンチ・行政から指摘を受けた法律事務所・専門家型。ツールで代替できる場面ではない

料金の見方|1本単価と月額の落とし穴

公開情報で料金を確認できた薬機法チェックのサービス・ツール12件を調べたところ、1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円でした注2

この数字を比べるときに注意したいのが、月額の金額だけを見ないことです。月額制には上限本数や対象範囲の条件が付くことが多く、「月額11,000円」でもテキストのみ・月20件まで、というケースがあります。動画や記事LPが対象外であれば、結局そこだけ別で外注することになります。

もう1つはチェックを回す回数です。1本あたりの単価が高いと、修正のたびに再チェックを回すのをためらいます。結果として、直したつもりの原稿を確認せずに入稿し、審査で落ちて差し戻される。単価の安さは「何度でも確認できる」という運用上の自由度に直結します。

Result+AI法令チェックの判定結果画面。カット単位で切り出された動画のフレームと、ナレーションの書き起こし、NG・RISK・事実確認・OKの判定が並んでいる
判定結果の画面。左に商材区分と除外設定、右上に判定の集計、下に該当箇所ごとの判定が並びます。掲載にあたっては広告主の許諾を得ています注3

よくある質問

Q. 薬機法チェックツールはどう選べばいいですか。
A. 先に決めるのは、何をチェックするのか、月に何本出るのか、指摘のあと誰が直すのか、の3点です。この3点が決まると選択肢は自然に絞られます。料金表から見始めると、対象範囲が足りないツールを選んでしまいがちです。
Q. AI型と人力型ではどちらが精度が高いですか。
A. グレーゾーンの判断や、根拠資料が要件を満たしているかの確認は人にしかできません。一方、明らかなNG表現を漏れなく拾う作業や、同じ原稿を何度も見直す作業はAIのほうが安定します。入稿前の一次スクリーニングをAIで行い、迷うものだけ人に回す組み合わせが現実的です。
Q. 月額制と従量課金はどちらが得ですか。
A. 月によって制作本数が上下する場合は従量課金のほうが読みやすくなります。月額制は上限本数や対象範囲の条件が付くことが多いため、金額だけでなく、その金額で何本・何を見てもらえるのかまで確認してください。
Q. 無料の薬機法チェックツールでは足りませんか。
A. テキストの表現を大まかに確認する用途であれば使えます。動画のナレーションや記事LP全体、画像内の文字までを対象にできるものは限られます。扱う対象が広がるほど、無料の範囲では収まらなくなります。
Q. 薬機法だけチェックできれば十分ですか。
A. 十分ではないことが多いです。健康食品の記事LPなら薬機法・景品表示法・特定商取引法の3つが同時に関わりますし、クリニックの広告なら医療法も入ります。広告の法令チェックとはで法令ごとの論点を整理しています。
Q. ツールを入れれば社内の担当者は不要になりますか。
A. なりません。根拠資料の確認、グレーゾーンの判断、媒体との個別のやりとりは人の仕事として残ります。ツールで減るのは、明らかなNGを目視で探す時間です。
Q. 導入前に何を確認しておくべきですか。
A. 同じ原稿を複数のツールに入れて、返ってくる指摘の粒度と量を比べてください。カタログの機能一覧より、自社の商材で実際にどう判定されるかのほうが判断材料になります。

Result+AI法令チェックについて

Result+AI法令チェックは、広告クリエイティブの法令チェックをAIで行うサービスです。テキスト・文章、静止画バナー、動画バナー、記事LP、LPを対象に、薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法・金融関連の法令の観点からリスクを判定し、NG・RISK・事実確認の3段階と代替案(推奨表現)を返します。運営は東証スタンダード市場に上場する株式会社ピアラです。

提供元株式会社ピアラ(東証スタンダード市場上場)
チェック対象テキスト・文章/静止画・静止画バナー/動画・動画バナー/記事LP・LP
対応法令薬機法、景品表示法、特定商取引法、医療法、金融関連の法令ほか(月1回更新)
料金テキスト100円/画像500円/動画1,000円/記事LP・LP1,000円(従量課金)
所要時間テキスト・画像は約1分、動画・LPは約5分
主な利用者事業主、広告運用・制作会社、ASP
トライアル3,000円分の無料トライアルあり
公式サイトhttps://www.resultplusai.com/

ピアラは年間100万本近くのバナーと年間1万本以上の記事LP・LPを自社で制作しており、そのチェックにこのシステムを使い続けてきました注4。スプレッドシートとGoogleドライブで完結するため、専用システムの導入や既存フローの変更は必要ありません。チェック結果にコメントを書き足すと内容を学習するので、自社の社内レギュレーションや媒体独自のルールを反映させながら精度を上げていけます。

まず1本試してから比べる

ツールの比較は、同じ原稿を入れてみるのがいちばん早い判断材料になります。Result+AI法令チェックは3,000円分の無料トライアルから始められます。手持ちのバナーやLPで、どんな粒度の指摘がどれだけ返るかを確認してください。

無料トライアルを申し込む

注釈

注1:所要時間の比較について
外部の法令チェックサービスや人による目視確認では、動画・記事LP・LPは依頼から結果の受領まで2営業日程度かかることが多い。これを実時間に換算すると 24時間 × 60分 × 2日 = 2,880分。Result+AI法令チェックは同じ対象を5分以内で処理するため、2,880分 ÷ 5分 = 576となる。当社が外部委託していた際の実績に基づく比較であり、依頼先・ボリューム・繁忙状況により所要時間は変動する。処理時間はチェックの速度を示すもので、広告の成果を示すものではない。

注2:料金水準の比較について
2026年9月、当社調べ。公開情報で料金を確認できた薬機法チェックサービス・ツール12件と比較した。1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円(一部は従量課金を併用)。Result+AI法令チェックはテキスト1件100円、画像1枚500円、動画1本1,000円、記事LP・LP1本1,000円。無料またはβ版として無償提供されているツール、および料金を公開していないサービスは比較対象から除いている。

注3:判定画面と判定件数について
掲載した判定結果は特定の1本の動画広告に対するもので、平均値や標準的な件数を示すものではない。件数はチェック対象に含まれる表現の数だけ出る。掲載にあたっては広告主の許諾を得ている。

注4:制作本数について
「年間100万本近くのバナー」「年間1万本以上の記事LP・LP」は当社の制作実績に基づく概数であり、年度により変動する。

注5:本記事の記載時点について
本記事におけるサービス・ツールの仕様および料金に関する記述は2026年9月時点の公開情報に基づく。各社が随時変更するため、最新であることを保証するものではない。導入の検討にあたっては各提供元に直接ご確認いただきたい。