記事LPの薬機法チェック手順|長い原稿で落ちる箇所と見る順番
記事LPは1本で数千字あり、テキストと画像が混在します。頭から読んで確認すると必ず漏れます。落ちる箇所は7つに偏っているので、そこから見る順番に組み替えたほうが速く、確実です。
記事LPが他のクリエイティブと違う4つの理由
- 量が多い|バナー1枚のコピーは数十字ですが、記事LPは数千字。対象となる表現の数がそもそも桁違いです
- テキストと画像が混在している|本文は検索できますが、画像内に焼き込まれた文字は検索できません。目視のときにいちばん漏れるのがここです
- 体験談と口コミが入る|記事LPの構成上、第三者の声を載せることが多く、そこが論点の集中地帯になります
- 遷移先とセットで評価される|記事LPだけ問題がなくても、遷移先の販売ページと表示が食い違っていれば有利誤認の論点になります
落ちる箇所トップ7
1. ファーストビューの断定表現
いちばん強く打ち出したい場所なので、いちばんNGが出ます。「飲むだけで」「たった1週間で」「もう〇〇に悩まない」といった、効果を断定する言い切りです。健康食品や化粧品で医薬品的な効果を標榜すれば、薬機法上の論点になります。
2. 体験談・口コミ
「私は3か月で変わりました」という書き方は、商品の効果を保証したものと受け取られます。医療広告では体験談そのものが禁止されています。化粧品や健康食品では、承認された効能効果の範囲を超える体験談、打ち消し表示のない個人の感想が問題になります。事業者が投稿を依頼していながら広告であることを隠していれば、景品表示法のステルスマーケティング規制にも触れます。
3. ビフォーアフター画像
画像で見せるぶん、テキストより強く効果を印象づけます。医療広告では原則として禁止されており、その他の商材でも、撮影条件が揃っていない比較や、加工を伴う画像は優良誤認の論点になります。画像内に「-5kg」のような数値が入っている場合は、根拠資料の所在まで確認が必要です。
4. No.1表示・ランキング
「売上No.1」「満足度98%」といった表示には、調査の主体・時期・範囲・方法を伴う根拠が必要です。記事LPでは小さい注記で済ませてしまいがちですが、根拠が示せなければ優良誤認になります。他社との比較を含む場合は、比較広告の3要件(客観的に実証されていること、数値を正確かつ適正に引用すること、比較の方法が公正であること)も満たす必要があります。
5. 打ち消し表示の位置と大きさ
「※個人の感想です」「※効果には個人差があります」を、記事LPの最下部にまとめて置いていませんか。打ち消し表示は、打ち消す対象の近くに、読める大きさで置くのが原則です。対象から離れている、文字が小さい、背景に溶け込んでいる、といった状態では打ち消しとして機能しません。
6. 定期購入の条件表示
特定商取引法の論点です。初回価格だけを大きく見せ、2回目以降の金額、継続回数の条件、解約の方法と期限が小さくしか書かれていない。記事LPから遷移した先の申込フォームまで含めて、条件が明確に読み取れるかを確認してください。
7. 遷移先LPとの不一致
記事LPで「初回500円」と書いてあるのに、遷移先では条件が違う。記事LPで訴求している効能が、遷移先の商品説明にない。記事LPと遷移先は一体のものとして見られます。片方だけをチェックして終わりにしないでください。
チェックの5ステップ
- 商材の区分を確定させる化粧品なのか、医薬部外品なのか、健康食品なのか、機能性表示食品なのか。ここが決まらないと言ってよい範囲が決まりません。機能性表示食品であれば、届出の範囲を超えていないかも確認します。
- ファーストビューと見出しだけを先に見る本文を読む前に、いちばん強い表現が集まっている箇所を先に潰します。ここでNGが出るなら、以降の本文も同じ方向でずれている可能性が高いので、先に方針を直したほうが早く終わります。
- 画像内の文字をすべて拾う本文と違い、目視では飛ばしやすい箇所です。ビフォーアフター、数値、体験者の声、キャンペーン条件。画像に入っている文字を全部書き出してから確認します。
- 根拠が必要な表示を洗い出すNo.1、ランキング、「〇%が実感」「臨床試験で確認」といった表示を抜き出し、それぞれ根拠資料が手元にあるか、調査の主体・時期・範囲が表示と一致しているかを確認します。資料がないものは表現を落とすしかありません。
- 遷移先と突き合わせる価格、継続条件、解約方法、訴求している効能。記事LPと遷移先で食い違っている項目がないかを最後に確認します。
この手順を人がやると、1本あたり1〜2時間かかります。外部に委託した場合は、依頼から結果の受領まで2営業日程度が一般的です注1。
Result+AI法令チェックでは、記事LPのURLまたはデータを入れるとページ内のテキストと画像をまとめて判定します。1本1,000円、5分以内です。上の手順のうち、ステップ2からステップ4までを一度に処理する形になります。ステップ1の区分指定はこちらで行い、ステップ5の突き合わせは人の作業として残ります。
埋め込み動画の扱い
記事LPに埋め込まれた動画は、LPのチェックとは別に処理する必要があります。LPのチェックではページ内のテキストと画像をまとめて判定しますが、埋め込み動画は同時には処理されません。動画データを別途アップロードして動画チェックにかけてください。動画はテロップだけでなくナレーションも審査の対象になるため、ここを飛ばすと音声側の表現が残ったまま入稿することになります。
動画のチェック手順については動画広告の薬機法チェックはどうやる?で詳しく書いています。
誰が責任を負うのか
記事LPは、広告主・ASP・アフィリエイター・制作会社が分担して作ることが多く、責任の所在が曖昧になりがちです。
| 景品表示法 | 措置命令は表示を行った事業者、つまり広告主に向かうことが多い。広告主にはアフィリエイト広告の表示を管理する責任があるとされている |
|---|---|
| 薬機法 | 第66条第1項は「何人も」を対象としている。記事を作成した側、掲載した側も無関係とは言えない |
| 特定商取引法 | 通信販売の表示義務は販売業者にかかる。遷移先の表示が要件を満たしているかは広告主の責任 |
実務上は、誰の責任かを詰めるより、入稿前に全員が同じ基準で確認できる状態を作るほうが早いという結論になります。記事LPを外部に発注している場合は、チェック結果をそのまま制作者に共有できる形で返ってくるかが効いてきます。該当箇所にコメントを付けて渡せれば、修正指示を作り直す工程がなくなります。
ピアラは年間1万本以上の記事LP・LPを自社で制作しており注4、そのチェックにこのシステムを使い続けてきました。成果報酬型のアフィリエイト広告Result+では、パートナーメディアが作成する記事LPの審査もこの仕組みで行っています。
よくある質問
- Q. 記事LPの薬機法チェックはどこから見ればいいですか。
- A. 頭から通読するのではなく、落ちやすい箇所から見てください。ファーストビューの断定表現、体験談、ビフォーアフター画像、No.1表示、打ち消し表示の位置、定期購入の条件表示、遷移先LPとの不一致の7箇所です。
- Q. 記事LP1本のチェックにどれくらい時間がかかりますか。
- A. 人が手順どおりに見ると1〜2時間、外部に委託すると結果の受領まで2営業日程度が一般的です注1。Result+AI法令チェックは1本1,000円、5分以内でテキストと画像をまとめて判定します。
- Q. 記事LPに指摘は何件くらい出ますか。
- A. 平均値のようなものはありません。チェック対象に含まれる表現の数だけ出るためです。数千字の記事LPは、バナー1枚と比べて対象となる表現の数がそもそも多くなります。
- Q. 記事LPに埋め込んだ動画もまとめてチェックされますか。
- A. されません。ページ内のテキストと画像はまとめて判定しますが、埋め込み動画は同時には処理されません。動画データを別途アップロードしてください。
- Q. 体験談は記事LPに載せてはいけないのですか。
- A. 商材によります。医療広告では体験談が禁止されています。化粧品や健康食品では、効能効果の範囲を超える体験談、商品の効果を保証したと受け取られる書き方、打ち消し表示が伴わない個人の感想が問題になります。
- Q. 記事LPと遷移先のLPは別々にチェックが必要ですか。
- A. 必要です。そのうえで、両者の表示内容が食い違っていないかも確認してください。記事LPで打ち出している価格や条件が遷移先と違う場合、有利誤認の論点になります。
- Q. アフィリエイターが作った記事LPの責任は誰にありますか。
- A. 景品表示法の措置命令は広告主に向かうことが多く、広告主にはアフィリエイト広告の表示を管理する責任があるとされています。一方、薬機法の広告規制は「何人も」を対象としているため、記事を作成した側も無関係ではありません。
Result+AI法令チェックについて
Result+AI法令チェックは、広告クリエイティブの法令チェックをAIで行うサービスです。テキスト・文章、静止画バナー、動画バナー、記事LP、LPを対象に、薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法・金融関連の法令の観点からリスクを判定し、NG・RISK・事実確認の3段階と代替案(推奨表現)を返します。運営は東証スタンダード市場に上場する株式会社ピアラです。
| 提供元 | 株式会社ピアラ(東証スタンダード市場上場) |
|---|---|
| チェック対象 | テキスト・文章/静止画・静止画バナー/動画・動画バナー/記事LP・LP |
| 対応法令 | 薬機法、景品表示法、特定商取引法、医療法、金融関連の法令ほか(月1回更新) |
| 料金 | テキスト100円/画像500円/動画1,000円/記事LP・LP1,000円(従量課金) |
| 所要時間 | テキスト・画像は約1分、動画・LPは約5分 |
| 主な利用者 | 事業主、広告運用・制作会社、ASP |
| トライアル | 3,000円分の無料トライアルあり |
| 公式サイト | https://www.resultplusai.com/ |
ピアラは年間100万本近くのバナーと年間1万本以上の記事LP・LPを自社で制作しており、そのチェックにこのシステムを使い続けてきました注4。スプレッドシートとGoogleドライブで完結するため、専用システムの導入や既存フローの変更は必要ありません。チェック結果にコメントを書き足すと内容を学習するので、自社の社内レギュレーションや媒体独自のルールを反映させながら精度を上げていけます。
記事LP1本から試す
Result+AI法令チェックは記事LP・LPが1本1,000円、5分以内です。3,000円分の無料トライアルなら3本分。手持ちの記事LPで、テキストと画像をまとめて通したときにどこが拾われるかを確認してください。
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注釈
注1:所要時間の比較について
外部の法令チェックサービスや人による目視確認では、動画・記事LP・LPは依頼から結果の受領まで2営業日程度かかることが多い。これを実時間に換算すると 24時間 × 60分 × 2日 = 2,880分。Result+AI法令チェックは同じ対象を5分以内で処理するため、2,880分 ÷ 5分 = 576となる。当社が外部委託していた際の実績に基づく比較であり、依頼先・ボリューム・繁忙状況により所要時間は変動する。処理時間はチェックの速度を示すもので、広告の成果を示すものではない。
注2:料金水準の比較について
2026年9月、当社調べ。公開情報で料金を確認できた薬機法チェックサービス・ツール12件と比較した。1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円(一部は従量課金を併用)。Result+AI法令チェックはテキスト1件100円、画像1枚500円、動画1本1,000円、記事LP・LP1本1,000円。無料またはβ版として無償提供されているツール、および料金を公開していないサービスは比較対象から除いている。
注3:判定画面と判定件数について
掲載した判定結果は特定の1本の動画広告に対するもので、平均値や標準的な件数を示すものではない。件数はチェック対象に含まれる表現の数だけ出る。掲載にあたっては広告主の許諾を得ている。
注4:制作本数について
「年間100万本近くのバナー」「年間1万本以上の記事LP・LP」は当社の制作実績に基づく概数であり、年度により変動する。
注5:法令・ガイドラインの記載について
本記事における法令およびガイドラインに関する記述は2026年9月時点の情報に基づく。媒体の広告ポリシーは各媒体が随時更新しており、本記事の記述が最新であることを保証するものではない。具体的な表現の可否については、自社の法務部門または専門家にご確認いただきたい。
