Meta広告が薬機法で審査落ちする典型パターンと、通る表現への直し方
Meta広告の審査落ちは、薬機法の観点で引っかかるものと、Meta固有のポリシーで引っかかるものが混ざっている。
前者は他媒体でも同じように落ちるが、後者はMetaでだけ落ちる。同じ素材がGoogleで通ってMetaで落ちるとき、たいてい原因は後者にある。
この記事では、化粧品・健康食品・美容クリニックといった商材でよく見る差し戻しのパターンを、NG表現と直した表現のペアで並べる。本記事の内容は2026年9月時点のものです(注6)。
薬機法の観点で落ちる5パターン
Meta広告に限らないが、Metaは自動審査の比重が高いぶん、表現がそのまま判定に効きやすい。
| 落ちる表現 | なぜ引っかかるか | 直した例 |
|---|---|---|
| 飲むだけで落ちます | 効果の断定。摂取するだけで身体に変化が起きると読める | 毎日の食事と合わせてお使いいただけます |
| シミが消える | 化粧品で標榜できる効能の範囲を超えている | メラニンの生成を抑え、日やけによるシミ・そばかすを防ぐ(※薬用化粧品の承認内容の範囲で) |
| 必ず若返る | 断定に加え、化粧品で標榜できない効能 | うるおいを与え、キメを整える |
| 世界一の発色 | 最上級表示。調査主体・時期・範囲の併記がない | 発色にこだわって開発しました |
| 3日で変わった | 効果が出るまでの期間を断定している | (期間の断定を外し、使用感の説明に置き換える) |
右列は書き換えの方向性を示した例であり、この表現なら承認されることを保証するものではありません。標榜できる効能の範囲は、化粧品・医薬部外品・健康食品・機能性表示食品などの区分と、個別の承認内容によって変わります。実際の入稿前には、区分に応じた確認をしてください。
Meta固有で効く3つの論点
1. 個人の属性を言い当てる表現
Metaは、健康状態や体型、経済状況といった個人の属性を推測して名指しするような表現に厳しい。二人称での呼びかけが、属性の特定と受け取られることがある。
| 落ちやすい形 | 直した例 |
|---|---|
| まだ痩せられないあなたへ | 体型の変化が気になる季節に |
| 肌荒れで悩んでいませんか? | 季節の変わり目のスキンケアに |
| 40代のあなたの肌に | 年齢を重ねた肌のために |
ポイントは、読み手を特定しないこと。「あなたは○○だ」と決めつける形を、「こういう場面に」という状況の提示に置き換える。
2. ビフォーアフターの見せ方
体型や肌の変化を並べて見せる表現は、Metaでは特に慎重に扱われる。撮影条件が揃っていない比較、加工した画像、身体の一部を強調した構図は差し戻されやすい。
変化そのものを見せるより、使用シーンやテクスチャーを見せる構成に切り替えるほうが、審査を通しながら訴求を保てることが多い。
3. 打ち消し表示が成立していない
「※個人の感想です」を入れていても、本体の訴求が言い切っていれば打ち消しとして働かない。文字が小さすぎる、表示時間が短い、本体から離れた位置にある、といった場合も同じだ。
動画では、画面下に「効果には個人差があります」と出ているのに、ナレーションが「必ず変わります」と言い切っているケースが起きやすい。テロップと音声を別々に作ると、この矛盾に気づけない。
テロップを直したのに、また落ちる理由
動画広告で再入稿しても落ちるとき、原因はたいてい音声に残っている。
テロップは画面を見れば読めるが、ナレーションは聞かないと分からない。15秒の動画に30カット入っていれば、カットごとにテロップと音声の両方を確認することになる。目視で全カットを止めながら見ると、1本あたり30分から1時間かかる。
ここを効率化するなら、動画を自動でカット割りしてナレーションを書き起こすツールを使う方法がある。Result+AI法令チェックに化粧品の動画広告を1本かけた結果が下の画面になる。
この動画ではNGが16件、RISKが9件、事実確認が0件、OKが11件。拾われているのは「この発色は世界一」「完全にカバー」「必ず若返る」で、上の表に挙げた5パターンのうち3つが1本の中に同時に入っていた。
再審査の進め方
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1. 通知を読む | どのポリシーに該当したかを確認する。表現の問題か、ターゲット設定の問題かで打ち手が変わる |
| 2. 4か所を見る | 広告テキスト、画像内の文字、動画の音声、遷移先の記事LP・LP。テキストだけ直して再入稿しない |
| 3. 横展開する | 同じ表現が他のクリエイティブにも入っていないかを確認する。1本直しても、同じ文言の別素材がまた落ちる |
| 4. 再審査を申請する | 修正後にリクエストする |
| 5. 記録を残す | 何が原因でどう直したかを残す。同じ商材で繰り返さないための資産になる |
ポリシー違反が繰り返されると、アカウントの利用停止につながる場合がある。1本ごとの差し戻し対応だけでなく、同じ表現を横断で潰しておくことが効いてくる。
入稿前に潰すほうが安い
差し戻しの往復は、1回で数日が飛ぶ。配信開始が遅れれば機会損失も出る。
入稿前の確認を外部に委託すると、記事LPや動画は1本1万円から3万円、結果が戻るまで2営業日程度が相場になる(注2)。Result+AI法令チェックの場合はテキスト1件100円、静止画1枚500円、動画1本1,000円、記事LP・LP1本1,000円で、テキストと画像は約1分、動画とLPは約5分。実時間で比べると所要時間は約500分の1になる(注1)。
判定は薬機法や景品表示法だけでなく、各媒体の審査に対して行ってきた修正・改善のデータをもとにしている。ピアラが20年以上のWEB・SNS広告運用で蓄積してきたもので、「法令上は問題ないが、Metaでは落ちる」という種類の指摘が出せるのはこのためだ。
ただしAIによるチェックで100%の保証はできない。審査の通過を保証するものでもない。重要な案件や新しい訴求軸を試すときは、専門家の確認を挟んでほしい。
Result+AI法令チェックについて
Result+AI法令チェックは、広告クリエイティブの法令チェックをAIで行うサービスです。テキスト・文章、静止画バナー、動画バナー、記事LP、LPを対象に、薬機法・景品表示法・特定商取引法・医療法・金融関連の法令の観点からリスクを判定し、NG・RISK・事実確認の3段階と代替案(推奨表現)を返します。運営は東証スタンダード市場に上場する株式会社ピアラです。
| 提供元 | 株式会社ピアラ(東証スタンダード市場上場) |
|---|---|
| チェック対象 | テキスト・文章/静止画・静止画バナー/動画・動画バナー/記事LP・LP |
| 対応法令 | 薬機法、景品表示法、特定商取引法、医療法、金融関連の法令ほか(月1回更新) |
| 料金 | テキスト100円/画像500円/動画1,000円/記事LP・LP1,000円(従量課金) |
| 所要時間 | テキスト・画像は約1分、動画・LPは約5分 |
| 主な利用者 | 事業主、広告運用・制作会社、ASP |
| トライアル | 3,000円分の無料トライアルあり |
| 公式サイト | https://www.resultplusai.com/ |
スプレッドシートとGoogleドライブで完結するため、専用システムの導入や既存フローの変更は必要ありません。チェック結果にコメントを書き足すと内容を学習するので、媒体独自のレギュレーションを反映させながら使えます。
よくある質問
- Q. Meta広告が薬機法で審査落ちするのはどんな表現ですか。
- A. 効果を断定する表現、根拠のない最上級表示、打ち消し表示の不備が代表的です。加えてMetaでは、健康状態や体型など個人の属性を言い当てるような二人称の呼びかけが問題になることがあります。
- Q. Meta広告でビフォーアフター画像は使えますか。
- A. 商材や見せ方によって扱いが変わります。撮影条件が揃っていない比較や加工した画像は差し戻されやすく、体型や肌の変化を強調する見せ方はMetaでは特に慎重に扱われます。
- Q. Meta広告の審査に落ちたらどう直せばいいですか。
- A. 通知されたポリシーの種類から該当しそうな箇所を絞り、広告テキスト、画像内の文字、動画の音声、遷移先ページの4か所を順に確認します。修正後に再審査をリクエストします。
- Q. テロップを直したのにまた落ちるのはなぜですか。
- A. 音声も審査の対象だからです。テロップだけ修正してナレーションが残っているケースが多く見られます。
- Q. Meta広告の審査落ちを繰り返すとどうなりますか。
- A. ポリシー違反が繰り返されると、アカウントの利用停止につながる場合があります。入稿前に明らかな違反表現を減らしておくことが対策になります。
- Q. Meta広告の入稿前チェックはどうやればいいですか。
- A. 広告テキスト、静止画バナーの文字、動画のテロップとナレーション、遷移先の記事LP・LPを一度に確認します。AIの法令チェックツールを使うと、明らかなNG表現を出稿前に洗い出せます。
落ちた1本をそのまま通してみる
Result+AI法令チェックは3,000円分の無料トライアルから始められます。いま差し戻されている素材を入れると、どの表現が引っかかっているかが件数と箇所つきで出ます。テロップとナレーションの両方が同じ画面に並ぶので、音声に残っている原因も見つかります。
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注釈
注1:所要時間の比較について
外部の法令チェックサービスや人による目視確認では、動画・記事LP・LPは依頼から結果の受領まで2営業日程度かかることが多い。これを実時間に換算すると 24時間 × 60分 × 2日 = 2,880分。Result+AI法令チェックは同じ対象を5分以内で処理するため、2,880分 ÷ 5分 = 576となり、本文では約500分の1と表記している。当社が外部委託していた際の実績に基づく比較であり、依頼先・ボリューム・繁忙状況により所要時間は変動する。処理時間はチェックの速度を示すもので、広告の成果を示すものではない。
注2:料金水準について
2026年9月、当社調べ。公開情報で料金を確認できた薬機法チェックサービス・ツール12件と比較した。1件(1枚)あたりの単価を公開しているサービスは5,500円〜8,250円、月額制のツールは月額11,000円〜110,000円(一部は従量課金を併用)。無料またはβ版として無償提供されているツール、および料金を公開していないサービスは比較対象から除いている。
注3:判定件数について
本記事に掲載した判定結果は特定の1本の動画広告に対するもので、平均値や標準的な件数を示すものではない。掲載にあたっては広告主の許諾を得ている。
注6:表現例と媒体ポリシーに関する記述について
本記事に掲載した「直した例」は書き換えの方向性を示すものであり、承認を保証するものではない。標榜できる効能の範囲は商材の区分と個別の承認内容によって変わる。また各媒体の審査に関する記述は、2026年9月時点で公開されている情報および当社の運用実績に基づく傾向をまとめたもので、ポリシーは随時更新される。最新の内容は各媒体の公式ヘルプおよび広告ポリシーで確認してほしい。Meta、Facebook、InstagramはMeta Platforms, Inc.の商標。
